メンテナンス

鋏の名称と構造図

鋏の名称と構造図

メンテナンス

新たに購入したはさみは

使い始めは十分に慣らし切りをして下さい。極力硬い毛髪は避けてウェットの状態かドライならば柔らかい毛髪を最低5人~10人を目安にして、ブラントカットによる慣らし切りすることをおすすめします。 その後、セーム革で手入れをしながら更に10人~20人程度の慣らし切りをして頂きますと、スライド・ストローク・チョップなどのカット技法にも十分に対応できる状態となります。

日常のお手入れ方法で

鋏の使用後セーム革で拭くことを怠りますと返り刃の出すぎが原因で切れ味が鈍くなり、ご使用の際に不自然な力が鋏の開閉時に加わり、鋏のバランス不良、刃の磨耗につながります。
カット鋏の拭き方は、片刃式根元から刃先に向かって刃の部分にセーム革がよく当たるように親指を前に押し出す様な感覚で拭いて下さい。
セニング鋏の拭き方棒刃は、カット鋏と同じように、根元から刃先に向かって刃の部分にセーム革が当たるように親指を前に押し出す様な感覚で、櫛刃は櫛目に沿って背の部分から刃に向かって拭いて下さい。 鋏の使用回数によって異なりますが少なくとも1日数回セーム革で拭いて下さい。指を切らないようセーム革を2~4枚に重なるように折りたたんでご使用下さい。

ハサミの メンテナンス
ハサミの メンテナンス
ハサミの メンテナンス

使用上の注意

  • ネジを緩めないでご使用下さい。
  • 押し切り(親指で動刃を押しながらハサミを開閉すること)をしますと、ハサミのバランスが悪い状態で開閉され、刃が磨耗しやすくなるので、押し切りは出来るだけしないでご使用下さい。
  • 当社のハサミは、極めて錆びにくい材質ですが、水分、パーマ液などが付着した状態で放置しますと錆びる原因になりますので、その都度よく拭き取って下さい。
  • 鋏を傷つけない為に使用後は、ハサミケースやハサミスタンド等にハサミ同志が接触しないように保管して下さい。
  • 使用中に細かい髪の毛が、接触支点内(ネジ部分)に入りますので、下記の写真のようにハサミ用の油を支点内に少量差して下さい。

刃形状断面図

鋏は3タイプの波形があり、スタイルや用途、プライスに合わせて採用しています・
Slight Clam Blade
刃形状断面図

刃断面図(40°)

最も鋭利な刃角度と刃付けをしてあり、シャープで滑らかな切れ味を追求。最後は職人の手による仕上げで、芸術的な切れ味を実現。
Clam Blade
刃形状断面図

刃断面図(45°)

刃の長所を生かし、最新技術を導入して完成したのがはまぐり刃です。ソフトでシャープな切れ味を維持しつつ、使い手を選びません。
Flat Blade (or Straight Blade)
刃形状断面図

刃断面図(45°)

最もボビュラーで扱いやすい刃です。 平刃で刃身が軽量なので、軽快な カットが可能です